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蒲田キャンパス 特別講義「大田ものづくり学2025」第9回

2025年09月18日 蒲田キャンパス 特別講義「大田ものづくり学2025」第9回

本日の第9回は " (株)伊和起ゲージ 広瀬 安宏 氏 " にお願いしました。
演題は「町工場のおやじの戯言 
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広瀬氏は3回目の登壇です。(1回目は2020年9月、2回目は2023年5月
冒頭で自己紹介及び会社の概要説明。(株)伊和起ゲージの現在の主製品は、精密ボールねじや送りねじ、ボールねじユニット等の多くのボールねじ関連製品です。
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実際にボールねじのサンプルを持ってきていただけたので、学生はその精密でスムーズな動きに感心していました。

会社の話しが終わった後は、“ ものの見方、考え方 ” に対して " 自分の考え " を中心に話しをしていただけました。
同じモノでも、(ボールペンを例にして)加工者にとっては " モノを見る " ことが当たり前なのが、営業職の方々はモノだけではなく " 相手の顔 " を見ながら話をすること、経営者は両者を俯瞰的に見ている等、立場が違えは考えていること見えていることが異なるということを学生を使って実体験してもらいました。モノを製造して売るという営業行為に対して会社組織としては同じ方向を向くためにも経営者が統率を取らないとならないとお話ししていただけました。
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そんな話の後は、「社会は矛盾だらけ」という哲学的な話になりました。
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最近の物価高騰に対して、収入を増やすためには " おやじ " は働く時間を増やせばよいと考えているが、" 最近の若い奴 " は収入より休みが欲しいということで、パワハラになるので経営者的には無理に残業させることができない。人の話をよく聞き、知識を蓄えなければ良い知恵を出すみことができないと思っているが、" 最近の若い奴 " は「コスパ、タイパ」が悪いみたいな矛盾が世代間にも存在することを話していただけました。もっとも " 最近の若い奴は " というのは悪いことばかりではなく「電子機器の使い方は " おやじ " 達はついていけない」とも話をされ、歩み寄りの姿勢も感じ取れました。このような矛盾に関しては人間は " ことば " というものが使えるので " 話し合う " ことによって解決できるのではないか?と話されたのが印象的でした。
最後に「根っこが浅い木は倒れる」ということを話されました。先人たちは「生きたなりに人生観・世界観」があり、それを「ほどほどに先人たちの話を聞きなさい」「聞かないと損しますよ」と話され、「チャンスを見逃すことになりかねない」という話は学生も興味を持って聞いていたようです。

会社の沿革の際にお話ししていただけた技術的な話だけでなく、立場が変わればモノの見方・考え方が変わること、社会は矛盾だらけで相反する事象ばかりであること、それを解決するのは " 対話 " が必要であること等、人間の生き方についてのお話が聞けたと思います。
本日の貴重な講演、ありがとうございました。

(oka)

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