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蒲田キャンパス 特別講義「大田ものづくり学2023」第3回

2023年06月15日 蒲田キャンパス 特別講義「大田ものづくり学2023」第3回

「大田ものづくり学2023」今日の第3回は " (株)三陽機械製作所 黒坂 浩太郎 氏 " にお願いしました。
演題は「下町ボブスレーのネットワーク効果 
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かまた祭で特別講演をしていただいたことはありましたが、「大田ものづくり学」には初登壇です。

(株)三陽機械製作所は " 旋盤、マシニング、研磨の「ものづくり」融合体 " として設計から切削加工・研磨・組立まで一貫して自社で可能にしていてるそうです。また、大田区の工場だけでは手狭なので、山形県米沢市にも工場をお持ちだそうです。

前半戦は町工場を取り巻く情勢についてのお話しでした。
日本の製造業の主役が変わっても町工場の基盤技術は対応可能であらゆる産業で必要なことであるが、実際には百年に一度の危機が10年ごとに訪れており非常に厳しい状態にあることを事例を挙げて説明していただけました。また、大田区の事業所数はバブル時期の1万社弱から1/3に減少しているが、残っている町工場はグループを形成し受託加工だけではなく仲間と協力して完成品開発まで対応可能なことを説明していただけました。
20230615_黒坂氏_3









そんな中から町工場の力を「五輪の道具としてアピールしたい」というアイディアから、2012年から " 下町ボブスレー " のプロジェクトがスタートしたことに話が展開していきました。
学生の感想の中で一番印象深いと思ったのが、短期間で製作した1号機が全日本選手権でいきなり優勝したことでした。大田区の町工場が作ったボブスレーがそこまでの性能を持っていたこと、「仲間まわし」を含めた技術力に感心しているようでした。
20230615_黒坂氏_4








しかし、そこからのとんでもない苦難の道の話を聞き、(我々教員はこの辺の話を見聞きして知っておりますが)ほとんどの学生は " 下町ボブスレー " のことをあまり知らず、色々思うことがあったようです。「あきらめてはいけない」ということが大事だと感想を持つ学生もおりました。
黒坂氏は現在、「下町ボブスレーネットワークプロジェクト」の4代目委員長をしております。最近メディアにあまり取り上げられていないですが、地道に活動しており「イタリアチーム」で採用されて、ヨーロッパで活動しています。
自分たちの技術をアピールする場としての「下町ボブスレーネットワークプロジェクト」の活動の意味を理解し、学生も応援する気持ちを持ったようです。

" 厳しい状況の中どのように勝ち残るのか? " ということを考えて行動されているのが伝わってきたご講演でした。ありがとうございました。

(oka)

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