蒲田キャンパス 特別講義「大田ものづくり学2022」第9回
2022年09月29日 蒲田キャンパス 特別講義「大田ものづくり学2022」第9回
今日の第9回は初登壇の " ハタノ製作所 波田野 哲二 氏 " にお願いしました。
演題は「ものづくりの境界を越えてゆけ」

波田野氏は2020年に創業されたばかり。溶接を主とした金属加工業をフリーランスでされています。創業した当初からSNSを積極的に活用していて、本人曰く「ちょっと変わった活動」から各種メディアに紹介されていていたそうです。

主な仕事は製造業関連の溶接依頼で " フランジ配管 " 、 " 水槽・タンク " などの " 液体や気体が漏れてはいけない製品 " の溶接をされているそうです。

溶接の方法を説明していただいた後、実際のフランジ配管の溶接痕(ビード)やT継手のスミ肉溶接をした時の熱による「歪み」の例をスライドでわかりやすく説明していただけました。

また、「加工者の目線になって トーチが入るか?作業者の体制は?」と設計者に対して一言ありました。学生さんたち「覚えておいてくださいね」。

中盤戦は、「異分野への活用」についてのお話になりました。前述の各種メディアに取り上げられたり、大田区のものづくり拠点 " KOCA" でMEMBERSの一人として活動することにより異分野の方々との交流する場ができたりで " アート分野 " での特注品の加工依頼を受けるようになったそうです。
まだ、売上的にはメインになってはいないですが、製造業の製品の加工と異なった " 造形物 " への見方・考え方が新鮮だったようです。

実はこのBlogを書いている最中に、40年前に私が通っていた高校の隣に " 某芸術大学美術学部の金属加工場 " があったのを思い出しました。ですが普通、 " 美術家 " の方々が高度な溶接技術を持っているとは思わないのですがよねぇ。というわけで " このような造形物を誰が作ったのか? " 、「技術がないと作れない」と不思議に思っていたのですが、一つの答えが得られたように思います。

実はこのBlogを書いている最中に、40年前に私が通っていた高校の隣に " 某芸術大学美術学部の金属加工場 " があったのを思い出しました。ですが普通、 " 美術家 " の方々が高度な溶接技術を持っているとは思わないのですがよねぇ。というわけで " このような造形物を誰が作ったのか? " 、「技術がないと作れない」と不思議に思っていたのですが、一つの答えが得られたように思います。
終盤では " 変わった取り組み " のお話をしていただけました。
・" 大きな工場の中の小さなスペースを借りて " 運営しているにも関わらず、年間約80名の工場見学&実技体験の受入(個人的には工場の片隅を貸してもらえる人脈が凄いと思いました)
・企画展・プロジェクト・イベント登壇・交流会で建築家・デザイナー・アーティストの方々と交流
・SNSを活用したイベント #町工場LT
・ねじを活用したフィギア ねじのどうぶつ#てっけん
等々、製造業の中の「溶接工」ではなく、波多野氏が自ら名乗っているように " 人を繋ぐ溶接工 " として様々な方々と積極的に交流し活動している姿及びその情報発信力には脱帽です。

最後に波田野氏からのメッセージとして「金属加工はとても創造的」という言葉には頷かされました。
技術は製造業のみで生かされるのではなく、業種を超えて使える&使っていくことが次世代では必要であり、今まででは不可能であった製品やアイディアが生まれ、それが大きな価値になる。このことが波多野氏の経営理念である「ものづくりの境界を越え、新たな価値を創出する」にということなのだなぁと思わされる講演でした。
また、講演の後で学生に " TIG溶接 " の指導もしていただけました。

本日はありがとうございました。
また、講演の後で学生に " TIG溶接 " の指導もしていただけました。

本日はありがとうございました。
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